朝起きてきてテレビのスイッチを入れると、ちょうどJリーグ創設者の川渕チェアマンのインタビューの番組でした。
この人は最近、バスケットボールのリーグを一つに統一するという大事業を手掛けている人なので、
興味を持って見ていたら、三浦知良選手の話になりました。
「外れたのはカズ、三浦カズ・・・」というセリフは日本中で何度も何度も流され、
当時、流行語にでもなるのではというくらいでしたよね。
その発表後、日本に帰国したカズの記者会見での言葉に川渕氏は感銘を受けたそうです。
本当なら「なぜ自分をメンバーから外したんだ」とか恨みがましいことのひとつでも言いそうなところ、
カズは「魂はフランスに置いてきた」とだけ答えたそうです。
インタビューが終わったので、立ち上がりながら別の番組にチャンネルを変えたところ、またしても三浦知良選手の話題。
ついつい続けて見ていたら、今度はある大物野球解説者がカズについて言った発言が物議をかもしている・・・とのこと。
48歳になってもなお現役プロサッカー選手として活躍しているカズに「もう引退した方がいい」と言ったのです。
そのことに対してカズは「もっと頑張れという励ましの言葉だと思う。まだ引退しなくてもいいと言ってもらえるよう、
さらに頑張る」と答えたそうです。
このふたつのエピソードはどちらも「カズの大人な対応に感服」という内容を伝えたかったようです。
ほぼ同じ時間帯で、別々のテレビ局が三浦知良選手の「大人な対応」を伝えたのは、
たまたま偶然だとは思いますが・・・
私には、この三浦選手の言葉から、強がりや自分をかっこよく見せようという気持ちは全く感じませんでした。
その言葉は、心からそう思っているからこそ出てきた本当の言葉のように思えました。
そして、そんな言葉をさらっと当たり前のように言えるカズは、
やっぱり本当にスーパースターなんだと思います。
私も、「いい年をして・・・」と後ろ指を指されるような人間ではなく、「いい年なのにカッコいい」と
言ってもらえるようなそんな人間に成長していきたいな・・・と思います。